前回「変化を起こす(変化は小さく起こそう)」ことについて書いたので、その続きの意味合いも含んで、今日は「変化が起きるまで、待つ」ことについてです。
何か物事を始めたとき、頑張っていればいるほど、「早く結果が出ないか」ということが気になるものです。
でも、「3日で3キロ痩せるダイエット」とか、怖いですよね?
急激に痩せるダイエットというのもあるらしいですが、大抵、無理な方法で痩せようとすればリバウンドが来ます。
それは、つまり、本当の意味では痩せていなかったということですよね。
(脂肪が落ちたのではなく、体の水分量が減っただけとか)
よく、挫折する試みのベスト2(ワースト2)として、「ダイエット」「英会話」が挙げられますが、「3日で話せるようになるビジネス英会話」というのは、「リバウンド」以前に、あり得ません。
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結果が出ないからとあきらめる前に
しかし、「3日」はあり得ないと分かっていても、「1か月」「2か月」「3か月」と頑張ってくると、「もうそろそろ結果が出てもいいのではないか」と思い始めます。
ダイエットなら、正しい方法でやっていれば、きっと3か月もすれば、なんらかの成果は出てきているでしょう。
しかし、英会話はまだ難しいかもしれませんし、たとえば「もっと社交的になる」などという性格面を含めた変化を求めている場合は、時間がかかるものです。
いけないのは、すぐに結果が出ない場合、「このやり方でやっていては意味がないのではないか」とあきらめてしまうことです。
結果の出方を知ろう
そういうときに是非思い出してほしいのは、成果というのは、往々にして、「Y=X」ではなく、左図のような「Y=X~2(Xの2乗)」に近い形で現れることが多いということです。
始めの段階では、変化はほんの僅かですので、「本当に、この努力には意味があるのか」と疑いたくなります。
でも、あるところで急に成果というのは出てくるのです。
うちの1歳4か月の子供は、やや歩きはじめるのが遅く、つい最近、ようやくつかまり立ちをしていた手を離し、一歩踏み出しました。
つかまり立ちをするようになり、「もうそろそろ歩きはじめるんじゃないか」と言い始めてから4,5か月……。
せっかく買った靴も小さくなりそうだし、保育園の同じ0歳児クラスの子(うちの子は4月生まれで一番年長さんなのに)は数人、歩きはじめるし、「そろそろ歩かないかな?」と思っていたところでした。
でも、一歩踏み出し、初めて3歩歩いたのが8月7日。
それからまだ3週間くらいですが、もう20歩くらい余裕で、家の中をすたすた歩いています。
あ、一歩出れば、あとはあっという間なんだな、という感じです。
きっと、変化というのは、みんな、そんなものなのだと思います。
成果が出るまで辛抱するのは大変ですが、是非、急成長する時期を楽しみに、努力を継続させてみてくださいね。
結果が出るのが遅いほうが、結果は長続きする?
ちなみに経営コンサルタント神田昌典さんの説によると、製品などには、「導入期」「成長期」「成熟期」があるということで、「導入期」から「成長期(前半)」はまさに上に載せたような曲線になります。
そして、神田さんの説が面白いのは、「導入期」が長かった製品は「成長期」(人気のピーク)も長い、逆に「導入期」が短かった製品は「成長期」も短いのだそう。
つまり、ぽっと出のアイドルはすぐに消えていくけれど、天童よしみは芸能界で長生きする(デビューまでに苦労したそうです)ということらしいです。
私も、なかなか小説家デビューできず、「導入期」が長すぎなのですが……、その分、デビューしたら死ぬまで人気作家だ、と思っています(笑)
色々な情報を持っていると、落ち込んだときや、うまく行かないとき、自分や人を励ます引き出しが増えますよ。
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