「今の自分を変えたい」と思って、何か変化を起こそうとするときってあると思います。
・食事制限をして、●か月以内に▲キロ痩せよう、とか、
・体力をつけるために、毎日●キロ走るようにしよう、とか、
・禁煙するぞ(禁酒するぞ)とか……
そういう「変化を起こそう」と思ったときに大切なことについて、今日は書いてみたいと思います。
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髪を茶色く染めたことに気づかれない方法
たとえば髪の毛を茶色く染めてはいけないという校則のある学校に通っている真っ黒な髪の女の子が、どうしても髪を茶色くしたいと思ったとき、どうしたら先生に見つからずに茶髪にできるか……?
必ず成功するとは限りませんが、成功する可能性が高いのは、
段階的にちょっとずつ髪の色を茶色くする、という方法です。
真っ黒の髪の子が、急に明るい茶色の髪になったら、誰でも「染めたでしょ?」と気づきますが、
まず「あれ? プールにでも通い始めて、ちょっと髪の色、落ちた?」くらいの茶色にし、
そのまましばらく時間が経つと、「あぁ、あの子は髪、ちょっと茶色がかっているよね」という印象になります。
そうなったら、また一段、髪の色を茶色くさせ、緩やかな変化で「周りの目をごまかす」というのが、多分一番いい方法です。
小さな変化は自分もだます
急激な変化は、周りの人にも刺激を与えますが、実は自分にも刺激を与えます。
人には「コンフォートゾーン」と呼ばれる「安心領域」があります。
いつものように、いつもの場所で、いつもの仲間と(もしくは一人で)、慣れ親しんだことをしている方が、人は快適なのです。
新しいことを始めるということは、その「コンフォートゾーン」から出ることを意味します。
変わりたいと思っている自分は、その領域からの脱出を図りますが、潜在意識のどこかが、コンフォートゾーンへ自分を引き留めようとします。
3日坊主になる原因の一つは、その潜在意識の「コンフォートゾーンに戻ろうよ」という誘惑のせいです。
ダイエットしようと思って、急に夕食を抜くことにしたり、体力をつけようと、急に毎日一時間走ることにしたら、「引き戻そう」とする力も強くなります。
そう、大事なのは、その引き戻しの力もかからないくらい、小さな変化を徐々に起こしていくことなのです。
(強い引き戻しの力が働いても、それに抵抗できるくらい強い気持ちで変化を望めるのなら、急激なダイエットでも成功します。「自分を振った相手を見返したい」とか、何か強い理由がある場合が多いですね)
「できなかった日」も自分を責めない
そして、3日坊主を防ぐもう一つの方法が、たとえ4日目にできなかったとしても、それで自分を責めないことです。
人から責められて、気持ちが奮い立つ人は少ないでしょう。
むしろ、やる気をなくします。
それは、人からでなく、自分から責められても同じです。
たとえば、痩せるためにおやつを食べるのをやめると決めたけれど、3日断てたものの、4日目に食べてしまったという場合、「あ~、4日も続かないなんて、ダメだ、私」と思うと、そのまま「もう、いいや……。どうせ私はダメなんだ」と、5日目、6日目も甘いものを食べてしまうかもしれません。
そこで、思考の転換が大切です。
4日目、甘いものを食べてしまったとしても、こう思うのです。
「あ~、今日は甘いものを食べてしまった。
でも、今までは、甘いものを食べることを当たり前だと思っていたのに、今日の私は、後悔している。それって、すごい成長なんじゃないだろうか。
明日からまた、頑張ろう」
甘いものを食べてしまった事実は変わりませんが、気分は随分変わりますよね。
人間、「変化」するのは難しい生き物なのです。
そう思って、変化は小さく起こすよう心がけ、なかなか変われない自分も受け入れると楽になりますし、そうやって緩やかにやっているうちに、きっと振り返ったら大きく変わっているはずです。
無理せず、ゆっくりいきましょう!
[…] 変化は小さく起こそう http://vitarals.com/2015/08/post-35.html […]
[…] 前回「変化を起こす(変化は小さく起こそう)」ことについて書いたので、その続きの意味合いも含んで、今日は「変化が起きるまで、待つ」ことについてです。 […]