ダイエットしよう、英語を話せるようになろう、●●の資格を獲るための勉強しよう、フルマラソンに挑戦しよう……などなど、誰でも大きな目標を掲げたことはあると思います。
でも、それが3日坊主になってしまったり、数か月は続いたもののフェードアウトしていってしまったり……という経験も、いくつかは持っていることでしょう。
そういう「辞めてしまったとき」、自分はダメだな、という気分になり、それを積み重ねていくと、自分がダメ人間になってしまったような落ち込み状態になってしまったりします。
でも人間、「頑張れないとき」と「頑張れるとき」と、「頑張らなくていいとき」があるのです。
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プロセスには4段階ある
ビジネス書のベストセラー・横山信弘さんの「絶対達成マインドの作り方」では、その段階を分かりやすく、下記のように表現しています。
- 「分からない」状態
- 「分かっちゃいるけど」状態
- 「がんばる」状態
- 「あたりまえ」状態
たとえば、ほとんど走れない人が「半年でフルマラソンを完走できるようにしたい」という目標を持ったとします。
すでにフルマラソンを走ったことがある友人がいれば、その人に練習のしかたを聞けばいいでしょう。世の中にはランニングの本も溢れていますので、それを読んでもいいです。
今まであまり運動経験がない人なら、とにかく最初は、「早歩き」くらいのウォーキングから初めて、徐々に体力・筋力を養っていくことが大切、ということが、そうすれば分かります。
ここまでくれば、「1」の「分からない状態」からは脱しています。
ゴールは、頑張る必要がない状態
ゴールである「4」の「あたり前」状態というのは、それが習慣になっているということです。
多分、夕ご飯の後に歯磨きをするとか、寝る前(朝でもいいですが)にお風呂に入るということを「すごく頑張ってやっている」という人は、いないと思います。
それは「習慣」であり、努力してやっているというよりは、「やらないと気持ち悪いからやっている」ことです。
つまり、ここまでたどり着けば、もはや「頑張る」ことなど必要なくなるのです。
私は、「走れる人って格好いいな」という憧れがあり、フルマラソンを3時間くらいで(←市民ランナーではかなり早い)走れる人のブログなど趣味で読んだりしているのですが、驚くのは、そういう人が、35度を超える猛暑の日中でも、平気で10キロ、20キロ走っていることです。
でも35度を超える暑さのなか、20キロ走るというのは、「頑張れ」と自分で自分を鼓舞したり、人に言われてできるものではないでしょう。
きっとその人は、「●曜日は走らないと気持ちが悪い」というくらい、走ることを生活に取り入れているのです。
重要なのは「2」と「3」の見極め
ただ、横山さんも本の中で、「4」の「あたりまえ」状態にいくためには、「長くて8か月程度の頑張る時期が必要」と言っています。
新しいことを習慣化するためには、「時間」が必要なのです。
要はそのあいだ、努力を続けられるか、です。
その「頑張る時期」が「3」なのですが、では、「1」と「3」のあいだにある「2」の「わかっちゃいるけど」状態とはなんでしょうか?
それは、「まだ頑張れない時期」です。
たとえばフルマラソンを走れるようになるためには、日々の練習が必要だということは頭では分かる。でも、実際、ウエアを着て、シューズを履いて外に出る、というその一歩が踏み出せない。
そういう時期って、誰にでもあるものですよね?
この本の「絶対達成」という言葉は強いですが、救いは横山さんが「こういう時期は無理に頑張らずに、待っていればいいんだよ」と意外と優しく言ってくれているところです。
何度か、「やってみるか」と自分に働きかけても動けない、そういうときは、「まだそのときじゃない」のです。
見極められれば、「頑張る」のは「3」の時期だけでいい
つまり、「2」のときに無駄に頑張らず、逆に「3」のときには後戻りせずに、ひたすら頑張り、「4」に辿り着いてしまう、というのが、一番「頑張らなくていい」方法です。
色々なことに手を出してみて、「あ、やっぱり違う」と手を引くのも、それはそれでいい経験かもしれませんが(私はそういう生き方をしてきたような……)、費用対効果を重要視するなら、大切なのは、自分がどのステージにいるかの見極めだということです。
上記の本には、「2」の時期に「3」を意識して動く方法や、「3」の時期の頑張り方など役立つ情報満載ですので、まだ頑張るステージに来ていない人も、読んでみるといいですよ。