先月、
株式会社Campus for Hの西本真寛、石川善樹らの共同研究グループは、日本で初めて、瞑想習慣のある人ほど仕事のパフォーマンスが高いことを実証いたしました。
という人事系の記事がありました。
その記事によりますと、
・瞑想頻度の高さは、ワーク・エンゲイジメント(働く人がどれだけ活き活きと働けているかを測定する概念)と関連があることが科学的に明らかに
・瞑想習慣のある人のほうが、やせていて、社会経済的状況が良い。
ということが分かったそうです。
ただ、現在日本で瞑想習慣を持っているのは、3.9%とか。
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瞑想=頭をクリアにすること
確かに、自己啓発系の本を読んでいると、頻繁に「瞑想習慣を」という記述があります。
仏教や座禅も数年前からブームですね。
私も小池龍之介さんやアルボムッレ・スマナサーラさんの本など、10冊くらい持っています。
小池さんなどは瞑想に特に型などはないというスタンスですし、もともと瞑想には、座禅を組む以外にも、歩く禅などもあるようで、ただ「できるだけ呼吸など、特に意味のないものに集中して、頭の中をクリアにする」ということが大事なようです。
小池さんは東大卒なので、瞑想の効用を物理的に、論理的にしっかり解説されていますが、あまり深く考えず、知識ができなくても体感できるのが、瞑想の良いところ。
今はとにかく情報が多い時代ですから、座っていても、寝ていても、立っていてもいいですので、とにかく目をつむり(テレビは消して、音も最低限にし)、5分ほど「できるだけ何も考えず、体の感覚に意識を集中しよう」と思って、トライしてみましょう。
絶対、色々考え始めてしまうと思いますが、それでも、5分、いつもより情報をシャットアウトし、体の感覚に集中するだけで、心がほっとするのが分かると思います。
初心者は「慈悲の瞑想」から入るのがお薦め
ただそうはいっても、慣れるまでは5分以上、ただ何もせず座っているのは難しいものです。
私も初めはそうでした。
(今も、しばらく習慣を中断すると、またその状態にすぐ戻ってしまいます……)
そういうときは、決められたフレーズを頭の中で繰り返すというのも良い方法です。
簡単なのは「吸っている、吸っている、吸っている」「吐いている、吐いている、吐いている」と自分の呼吸の状態を実況中継するように心の中で呟くのも一つの方法です。
でも、それより効果が感じられるのは「慈悲の瞑想」かと思います。
慈悲の瞑想にもいくつか方法があるようですが、私はアルボムッレ・スマナサーラさんの書かれているフレーズが好きです。
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願い事が叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように (3回繰り返し)私の親しい人々が幸せでありますように
私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい人々の願い事が叶えられますように
私の親しい人々に悟りの光が現れますように
私の親しい人々が幸せでありますように (3回繰り返し)生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願い事が叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように (3回繰り返し)私の嫌いな人々も幸せでありますように
私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々の願い事が叶えられますように
私の嫌いな人々にも悟りの光が現れますように私の嫌っている人々も幸せでありますように
私を嫌っている人々の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている人々の願い事が叶えられますように
私を嫌っている人々にも悟りの光が現れますように生きとし生けるものが幸せでありますように (3回繰り返し)
こう唱えているうちに、意識が自然と「私」のことから少しずつ広がっていきます。
そうすると、ふっと心が楽になるときがあるはずです。
つまり、日々苦しさを感じるのは、意識が「私」にばかり向いていたからなのだな、ということにも気づくのです。
瞑想については、まだ語りたいこともありますが、お薦めの本はこちら。
後日書いた記事も参考に
「瞑想の効果とおすすめCD(1週間編)」
「瞑想の効果と深い呼吸について(1か月編)」
現代人のための瞑想法―役立つ初期仏教法話〈4〉 (サンガ新書)
アルボムッレ スマナサーラ
「自分」を浄化する坐禅入門
小池 龍之介
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