「イライラする自分」を嫌ってはいけない大きな理由とは?

口にするべきでない怒りの言葉。

でも、つい口が滑ってしまって、あとで後悔……なんてこと、ありませんか?

特に、親しい友人や、家族などには、ちょっとした「余計な言葉」、言いやすいものですよね。

会社の人間関係では、もうちょっと気を遣って、口を滑らす回数も少ないと思いますが、それでも忙しかったりして、自分自身に余裕がないと、「どうして、●●しておいてくれなかったの」とか、「それくらい、言われなくてもやっておいてよ」など、部下や後輩に言ってしまったりしないでしょうか?

いや、もしかしたら、こういう言葉を言えないがために、心の中にこういう心の叫びを貯めてしまって、毎日疲労困憊……という方も多いかもしれませんね。

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怒りの奥にある感情?

でも、ちょっと冷静になって、自分はどういうとき、誰に対して怒りやすいか、考えてみませんか?

怒りの対象は「知り合い」程度の人ではなく、親しい人ではないですか?

心理学の世界では、「怒り」は「二次感情」と言われます。

怒りというのは、実は怒り単体で発しているものではなく、奥に本当の感情が隠れているものだ、という意味です。

たとえば、恋人や仲の良い友達と数日後の夜に会う約束をしたのに、「他に用事ができちゃって」と言われた。

その「他の用事」というのが、仕事ではなく、他の友達に会うことだったとか、自分の趣味のイベントに参加するためだった、ということが分かったとき、口に出して相手を非難するかはともかくとして、「え? なんで?」と腹が立ちませんか?

でもこのとき、なぜ腹が立ったのかというと、その奥には、「私より、他の友達(趣味のイベント)の方が大切なんだ。自分はそれ以下だったんだ。淋しい(悲しい)」という感情があるからです。

部下が頼んだとおりに仕事をしてくれなかったときも

また、部下や後輩に頼んでいた仕事が指示した時間までに、指示した形ででてこなかった。そのときにも、「ちゃんと頼んだのに、なんで?」と思ったりします。

でも、このときにも裏には怒り以外の感情もあります。

それは、「●●さんなら、私が頼んだとおりにやってくれると思っていたのに、残念だな」という思いです。

頼んだことを100発100中で忘れる部下(そんな人がいたら、クビにしたいところですが……)だったら、「あぁ、やっぱり」と思うだけで、もはや腹も立たなくなってくるはずです。

(腹が立つとしたら、この場合は、違う意味ででしょうね。「この会社は、人を見る目があると思っていたのに、こんなダメな人まで雇い続けて、まともな人間を疲弊させるなんて、失望した」というダメ部下よりも、他のところに対する怒りです)

そう、腹が立ったということは、あなたは本当はその人に「期待」していたのです。

考え方を転換するだけで、ちょっと楽になる

そう考えると、ただ「あー、もう、腹が立つ」と思っていたときより、少し対処法も分かり、自分の気持ちも整理でき、すっきりしませんか?

頻繁にイライラする自分は、多くの人に「期待」できる人間だったということでもあります。

そしてもし、自分の「怒り」の裏にある感情をしっかり捕まることができたら、怒り自体ではなく、そちらの感情の方を口にできるといいですね。

約束を反故にされたのだったら、恨みがましく聞こえない程度に「私は〇〇と会うのを楽しみにしていたから、とても残念」だとか、部下が期待通りの仕事をしてくれなかったのだとしたら、「〇〇にならできると思って頼んだのだけれど、残念だった」とか。

人は感情の動物です。

でも、言葉という素敵なツールも持った動物です。

感情と言葉というツール、有効に活用しませんか?

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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