演劇業界で「食べていく」方法もある

東京オレンジ第1回

大学時代、「演劇」をやっていた。

プロの役者になりたいと思っていた時もあったけれど、厳しい世界だった……。

ただ、メジャーな劇団で生き残るのも厳しいけれど、「劇団員」を30歳になっても、40歳になっても続けていくというのは、もっともっとしんどいことなんだろうと思った。

蜷川幸雄さんとか、野田秀樹さんとか、宮本亜門さんとか、有名な演出家は当然、それだけで「食べていける」人たちだけれど、劇団の主宰者ではなく、役者で、しかもテレビに出ない舞台ONLYの人は、ほとんど食べていけないという話だった。

唯一、劇団四季だけは、役者も「食べていける」劇団なのだと聞いたこともある(真偽のほどは定かではないけれど。宝塚とかも食べていけそう?)

でも、数年前、こんな本に出会って、どんな立場も、能力も使いようなんだな、と思った。

どんな立場も能力も使いよう

数年前、出会ったのは、この本。

平田オリザさんは、今では内閣官房参与などもされている、「学識者」としても有名になっている脚本家・演出家だけれど、もう一人の蓮行さんという方は、この本を読むまで知らなかった。

でも、蓮行さんは、京都で「劇団衛星」という劇団を主宰している方で、「劇団衛星は全国的にも珍しい、団員全員がプロの劇団」ということ。

え? 食べていけるのは劇団四季だけじゃなかったの?

劇団新幹線くらい有名なら分かるけれど、「劇団衛星」って正直、聞いたことないけど……。

と、思った。

でも、この本は演劇人2人が書いているけれど、演劇の本ではない。

どちらかというと「企業人」に向けて書かれた本。

つまり、蓮行さんとその劇団員は、演劇人として稼いでいるというより、「企業向け」のサービス、「企業研修」を展開して稼いでいるということのようだった。




自分の能力の棚卸をしよう

演劇人にとっては、「発声」などお手の物。

人に伝わる「声の出し方」がまず伝えられる。

はじめに声を出すことによって、場は温まるから、「アイスブレイク」になるし、そのあと、「コミュニケーション」研修を展開していけば、違和感なくつながっていく。

上記の本によると、最後にはチームを作って、短い劇を作ることまでするらしいけれど、「一緒に一つの物を作り上げる」というのは、まさにコミュニケーション研修にふさわしいワークだろう。

この本には、色々お薦めのプログラムが具体的に載っていて、企業研修を計画したり、自分で行ったりしている人にはお薦めなのだけれど、

ただここで私が一番言いたいのは、

どんな仕事であっても、「これで食べていく」と決めたら、「食べていく」方法って見つかるのかも。

ということ。

「演劇って、なかなかお客さんも入らないし、それだけで食べていける人って、ほとんどいないらしいよ」と思ったら、きっとそこで終わり。

でも、年に何回かはちゃんと公演も行って、それ以外のときは、「THE演劇」ではないかもしれないれど、自分の磨いてきたスキルを使って、ちゃんと「稼ぐ」ことをしようと考えられたら、生活は成り立つ。

それに「演劇」とつながっている仕事だから、「公演や稽古で忙しいとき以外は、水商売の仕事(とか、警備の仕事とか、なんでもいいけど)をしている」というより、誇りとか自信を持ちやすいんじゃないかな。

これは演劇に限らず、きっと何にでも言えること。

ま、私自身も、「小説」はなかなかお金にならないけど、「文章力」はそれなりにお金にできているので、そういう転換、かな。

あまり凝り固まって考えすぎずに、自分にできることを柔軟に棚卸してみる。

そうすることで、何らかの能力なり、稼ぐためのスキルが見えてくるかも。

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)



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