先日、エン・ジャパンが、「女性のキャリア意識に関する調査結果」を発表しました。
それによりますと……
「エン転職 WOMAN」を利用している20歳代―40歳代の女性1994人に、
「管理職になりたいと考えているか」を尋ねたところ、
- 「管理職になりたい」(16%)
- 「どちらかといえば管理職になりたい」(30%)
と「管理職になりたい」の合計が約半数だったそうです。
管理職になりたい理由は
- 「収入を増やしたい」(78%)
- 「仕事のやりがいを感じたい」(70%)
- 「自己成長したい」(54%)
の順で、
一方、管理職になりたくない理由のトップ3は
- 「家庭やプライベートを優先したい」(61%)
- 「業務負担が重い」(47%)
- 「プレッシャーなく働きたい」(44%)
でした。
つまり「管理職になりたくない」女性は54%
エン・ジャパンが発表した記事のタイトルは「女性の約半数が管理職意向」でしたが、54%は「管理職になりたくない」「どちらかといえば管理職になりたくない」と答えています。
現在、現状の女性管理職比率は6.6%ですので、それに比べれば「46%」が管理職を希望しているというのは大きな数字です。
でも、同じアンケートを男性にして、46%が「管理職になりたい」と答え、54%が「管理職になりたくない」と答えた……という記事だったら、どういう印象になるのかな、などということを考えてしまいました。
※ちなみに先日、日本生産性本部が発表した今年の新入社員意識調査では、
男性の約65%の人が、課長以上になりたいと答えていました。
女性は30%程度。
http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001445/attached.pdf
話は微妙に変わりますが、最近流れている掃除機のCMが気になっています。
旦那さんがスリングで赤ちゃんを抱っこしながら、片手で掃除機をかけ「こんなに軽い」というCM。
奥さんはキッチンで、笑ってその姿を見ています。
でもこれ、旦那さんと奥さんの立場が逆だったら、きっと「なんで旦那さんは笑ってみているだけで、育児も家事も女性がしているんだ」とお叱りの声など出てくるんだろうな……などと考えてしまいました。
政府のいう「女性の活用推進」には、まだまだ見えないところにたくさん、「意識の壁」みたいなものが潜んでいそうです。